港南台エリアのランドマーク的存在だったロイヤルホームセンター港南台が営業に幕を下ろした背景には、単なる一店舗の採算性にとどまらない、大和ハウスグループ全体の商業戦略と不動産ポートフォリオの刷新が存在します。
関係資料や業界動向を分析すると、最大の要因は定期借地契約の期間満了と建物の老朽化です。1990年代から2000年代にかけて郊外幹線道路沿いに大量出店された大型ロードサイド店舗は、オープンから20〜30年が経過するタイミングで大規模改修か撤退かの選択を迫られます。港南台店も例外ではなく、耐震基準への適応や設備更新にかかる莫大な投資コストと、近隣競合環境とのバランスが厳しく検証されました。
さらに見逃せないのが、ロイヤルホームセンターが推し進める「業態の二極化戦略」です。同社は近年、一般向け郊外型総合店舗から、職人・建築業者をターゲットにした早朝営業の「ロイヤルプロ」業態と、都市部臨海エリアに位置する広大な敷地面積を活かした「超大型旗艦店」への再編を急速に進めています。港南台店のような中規模総合ロードサイド型は、この戦略的転換のなかで統廃合の対象となったのが実情です。