北米開催に伴う最大の障壁は、日本と現地との「13〜16時間の時差」です。SNSやファンコミュニティのリアルな声を調査すると、深夜2時や3時の夜更かし観戦が主流だった欧州大会と比較して、今回の時間帯設定には特有の苦悩と戸惑いが広がっています。
「朝出勤前に家を出る直前が一番熱い時間帯で、電車の中でギガを消費しながらスマホに釘付けになる」「午前10時キックオフだと会議と重なって生で見られない」といった知恵袋やX(旧Twitter)での生々しい投稿が急増しています。現場の熱気とは裏腹に、日本国内の生活リズムとの乖離をどう埋めるかがサポーターの重大な課題となっています。
さらに、戦う選手たちにとっても環境は過酷を極めます。森保ジャパン招集メンバーの主軸を占めるヨーロッパ組の選手たちは、欧州と北米を行き来する大幅な体内時計の狂いと闘わなければなりません。合宿地での記者会見で選手たちが口を揃えるのは「移動距離の長さと気候差」です。メキシコシティのような高地(標高2,000m超)、乾燥したロサンゼルス、多湿なカナダ東部と、試合会場時差のみならず気象条件の激変がコンディションを激しく消耗させます。代表スタッフが導入する睡眠管理プログラムや時差ボケ対策サプリメントの活用など、ピッチ外の科学的アプローチが勝敗を大きく左右する要因となっています。