ネットの掲示板やYahoo!知恵袋で「風邪を一晩で治す裏技」として不動の地位を築いているのが、生薬系栄養ドリンクの最高峰とされる「ユンケル黄帝液」シリーズと漢方薬「葛根湯」の同時服用です。「風邪一発で治す方法知恵袋」の関連スレッドを辿ると、「2,000円前後の高級ユンケルとツムラやクラシエの葛根湯を一気に飲み、熱い風呂に入って布団を被って汗をかけば翌朝には全快する」という体験談が数千件規模で語り継がれています。
取材班が検証したユンケル葛根湯併用の真相は、薬理作用の「一時的なマスキング(隠蔽)」と「体温上昇の相乗作用」に集約されます。葛根湯に含まれる主成分(マオウ、ケイヒ、シャクヤクなど)は、交感神経を刺激して末梢血管を拡張させ、発汗を促して免疫の初動負荷を高める働きを持ちます。一方のユンケルには、ジオウやトチュウ、ゴオウといった滋養強壮生薬に加えて、ビタミンB群や無水カフェインが凝縮されています。
臨床医への取材によると、「この2つを同時に摂取すると、カフェインとエフェドリン(マオウ成分)の二重刺激により中枢神経が覚醒し、だるさや関節痛などの自覚症状が一時的に麻痺する」と指摘されています。つまり、病原体である風邪ウイルスが一瞬で消滅したのではなく、「強力な覚醒作用と血流促進によって、風邪の辛さを脳が感知できなくなっている状態」を作り出している側面が極めて強いのです。この一時的な軽快感を「一発で治った」と錯覚したユーザーが、知恵袋で成功体験として拡散し続けたことがブームの正体と言えます。