過去の過ちとして片付けられがちな本件だが、その本質は日本における芸能スキャンダルの構造を根底から揺るがした点にある。かつて空前の大ヒットを記録したテレビドラマ『花より男子』(TBS系)のF4メンバーとしてブレイクを果たした阿部力。一方で、伝説のガールズグループSPEEDのメンバーとして若くして頂点を極めた上原多香子。二人の交錯は、あまりにも過酷な代償を伴うものだった。
最も大きな波紋を呼んだのは、上原の夫であったヒップホップグループ「ET-KING」のTENN氏が自ら命を絶った事実だ。当初は経済的な苦境や将来への不安が原因と見られていたが、遺族の告発によって風向きは一変する。週刊文春がスクープした遺書の内容と密会写真は、芸能界全体に言葉にできないほどの激震をもたらした。