都市部の学校開放事業において最大の懸念点となりやすいのが、「居住地域による利用制限」の有無です。結論から整理すると、渋谷本町学園温水プールにおける個人利用の一般公開は、渋谷区民のみならず区外在住者であっても広く門戸が開かれています。区立学校の付帯施設でありながら、指定管理者制度のもとで公共スポーツインフラとして適切に運営されているためです。
ただし、利用手続きにおいて区民と区外利用者では取り扱いに一定の差異が設けられています。渋谷区では、区内のスポーツ施設を円滑かつ適正料金で利用できるように「渋谷区民利用証」の登録制度を敷いています。現地の受付カウンターや区内の主要スポーツ窓口において、本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、住民票など)を提示することで即日発行が可能です。在勤・在学者の場合も、勤務先や通学先が区内であることを証明する書類があれば同等の登録が行えます。
取材に応じた近隣利用者の証言によると、「区民利用証を持参していれば、券売機でのチケット購入から入場ゲートの通過までストレスなく進められる。区外からのビジター利用も可能だが、入場時の確認手続きや料金区分で区民証の有無が大きく影響する」とのことです。子どもから高齢者までが共有する教育の場であるからこそ、身元確認とセキュリティ意識の高さが運用の前提となっています。