外伝的な位置づけである長編映画『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(スカーレット・ファントム)』でも、彼のスタンスは一切ブレることがなかった。かつて幻影旅団のナンバー4であったオモカゲとの確執が描かれるなか、ヒソカは組織の論理にも復讐の情念にも与せず、徹底して「己の興味」のみで動く。
誰の配下にもならず、誰の味方にもならない。劇場版の大スクリーンで再確認されたのは、彼の美学が持つ冷徹な完結性だ。誰かと群れることを拒絶するその孤高の哲学こそが、ファンを魅了してやまない最大の魔力だろう。