ネット上の掲示板やSNS、当編集部が足病外来の通院患者に実施したヒアリング調査からは、テーピングに対するリアルな賛否両論が浮かび上がってきます。
「朝貼って出勤した瞬間、親指の付け根が靴に当たる激痛が消えて感動した」「歩くのが怖くなくなり、1万歩近く散歩できるようになった」という劇的な効果を報告する声がある一方で、少なからぬ挫折者も存在します。その代表例が「夕方になると足が締め付けられて痛くなった」「テープを剥がすときに皮がめくれて激痛が走った」という皮膚トラブルや痛みの再燃です。
実際の現場観察で見えてきたのは、「痛みを早く治したい焦りから、テープを限界まで強く引っ張って貼ってしまう」という共通の失敗パターンです。テーピングはギプスではありません。足を締め上げすぎると毛細血管を圧迫し、抹消の血流が滞って夕方のむくみとともに締め付け痛が激化します。現場の理学療法士が口を揃えるのは、「7割程度の力加減で、指の動きを邪魔しない適度な遊びを持たせること」の重要性です。