荒川区荒川8丁目に佇むこの公園を初めて訪れた者は、その構造の特殊性に目を見張る。水処理施設である三河島水再生センターの上部をぶ厚い人工地盤で覆い、土を盛り、木々を植えて池を造った。1979年の開園以来、「新東京百景」にも選定されたこの場所は、都市機能と自然保護を高度に両立させた都市計画の金字塔といえる。
園内に足を踏み入れると、眼下に巨大なインフラが存在することを感じさせる要素は微塵もない。ツツジやクヌギ、シラカシが豊かな木かげを作り出し、四季折々の表情を見せる。土の匂いと葉擦れの音が、すぐ隣を走る明治通りや電車の喧騒を柔らかく遮断してくれる。