水野久美がなぜこれほどまでに国境を越えて愛され続けるのか。その理由は、国内外の映画コミュニティにおける熱烈な証言からも浮き彫りになります。
米国の映画監督クエンティン・タランティーノをはじめとする海外の映画人たちは、彼女の出演作をフェイバリットとして公言してきました。欧米のファンコミュニティでは、単なるキャストの一人としてではなく、「東宝SF映画における唯一無二のファム・ファタール(運命の女)」として神格化されています。
日本の特撮ファンからも、「画面に彼女が登場するだけで、映画全体のトーンが引き締まり、大人の鑑賞に堪えうるリアリティが宿る」と高く評価されています。怪獣やメカニックという非現実的な世界観の中に、生々しい人間の情念と美学を持ち込むことができる稀有な存在感こそが、半世紀以上を経てもファンを惹きつけてやまない原動力です。