応募倍率が3万倍から4万倍を超える東宝シンデレラでは、現在第一線で活躍している有名女優やタレントが過去に書類選考や地方予選で落選していたケースが少なくありません。
芸能関係者の証言や本人の回顧録によれば、有村架純や吉岡里帆、土屋太鳳など、後に他事務所のスカウトや別オーディションで大ブレイクを果たした女優たちも、10代前半の時期に東宝シンデレラをはじめとする大手オーディションへの応募・挑戦を経験しています。また、第1回において最終選考まで残りながらグランプリを逃した斉藤由貴のように、別ルート(ミスマガジン等)から即座にトップアイドル・大女優へと駆け上がった事例もあります。
これほどの実力者たちが落選した背景には、東宝シンデレラ独自の「明確すぎる選考基準」が存在します。
東宝芸能が求めるのは、「映画のスクリーンに映える透明感」「東宝製作の演劇・ミュージカルに耐えうる清潔感と品格」「10年単位でじっくり育てられる伸びしろ」です。どれほどルックスが完成されていても、すでに特定のカラーに染まっていたり、東宝の王道スタイル(清純派・正統派)と方向性が異なったりする場合は、容赦なく選考から外れる傾向があります。落選は実力不足を意味するのではなく、単に「東宝の求める世界観とのマッチング」による部分が大きいのです。