雨の話題で会話を弾ませるためには、「降っている」という静止画の事実だけでなく、時間軸の推移を描写するフレーズが欠かせません。ここにも直訳による誤解が潜んでいます。
「雨が降りそう」を英語で伝える際の使い分け
外出前やオフィスで窓を見上げ、「あ、雨が降りそうだな」と呟くシーンは日常茶飯事です。ネット上では様々な英訳が飛び交っていますが、状況の確信度によって明確に使い分けが存在します。
・It looks like rain. / It looks like it's going to rain.
空がどんよりと曇り、肌寒くなってきて「雨になりそうだ」と五感で推測しているときの王道表現です。日常会話では「It looks like rain.」と名詞でコンパクトにまとめる形が極めて好まれます。
・It is about to rain.
まさに雨粒がポツリと落ちてきそうな、直前(数分以内)の切迫した状況を表します。「We should hurry, it's about to rain!(急ごう、今にも降り出しそうだ!)」のように使われます。
「雨が止む」の自然な英語アプローチ
雨が上がった状況を説明する際、「The rain is finished.」と言ってしまう学習者が多いですが、これも不自然な英語です。finishは「作業やタスクを完遂する」ニュアンスを含むため、自然現象には適しません。
・The rain has stopped. / It stopped raining.
最も標準的で完全な表現です。「雨が完全に止んだ」ことを示します。
・The rain is letting up.
完全に止んだわけではないものの、「雨足が弱まってきた、小康状態になった」という微妙なニュアンスを伝える際のネイティブ御用達フレーズです。
・It's clearing up.
雨雲が去り、空が明るくなって「天気が回復してきた」というポジティブな情景を描写できます。