絶賛される一方で、物理的な限界や誤った使用法によるトラブルも報告されています。専門的な検証から判明した「知っておくべき3つの落とし穴」を検証します。
最大の誤解は、「耐熱200℃だから火の回りでも平気」という危険な思い込みです。シリコンは耐熱性には優れていますが、「直火(オープンフレーム)」に対する耐性はありません。ガスコンロの炎が直接触れる位置にあるフライパンの持ち手に巻き付けたり、バーベキューの調理器具に使ったりすると、炭化して煙を上げたり破断したりします。オーブン加熱には耐えられても、直火や魚焼きグリルでの使用は絶対に避けてください。
次に注意すべきは、「微細な切り込み(ノッチ)による突然の破断」です。シリコンは引っ張りに対してしなやかに伸びる性質を持っていますが、ハサミの刃先や鋭利な金属バリなどでわずかでも傷がつくと、そこを起点として一瞬で真っ二つに裂ける物性的脆弱性(引裂強度の限界)を持っています。鍵束や刃物類と一緒に保管するのは禁物です。
また、シリコン特有の静電気による「ホコリの吸着」も避けて通れない特性です。黒色や濃紺のシリコンバンドは、ポケットや引き出しに入れておくと繊維クズが付着して白っぽく汚れが目立ちやすくなります。これらは中性洗剤で水洗いすれば瞬時に初期の光沢を取り戻せますが、日常的な手入れを億劫に感じる人にとっては小さなストレスになり得ます。