検索ユーザーや音楽ファンの間で長年議論されてきたのが、「シンクロ BOM-BA-YEはカバー曲なのか、それとも完全オリジナル曲なのか」という疑問です。当時の制作記録および音楽関係者への取材によると、本曲は佐藤直紀氏が書き下ろした完全なオリジナルインストゥルメンタル楽曲でありながら、明確なカルチャーへのオマージュが込められています。
「BOM-BA-YE(ボンバイエ)」という言葉のルーツは、1974年にアフリカ・ザイール(現コンゴ民主共和国)で行われたプロボクシング世界ヘビー級タイトルマッチ「キンシャサの奇跡」に遡ります。モハメド・アリを鼓舞するリンガラ語の掛け声「Boma ye(やっちまえ、倒せ)」が発端となり、マイケル・マッサーが映画テーマ曲『Ali Bombaye』を制作。それをアントニオ猪木氏が譲り受けたことで、日本中に「炎のファイター 〜INOKI BOM-BA-YE〜」として定着しました。
映画『ウォーターボーイズ』のメガホンを取った矢口史靖監督と音楽チームは、男子高校生が無謀なシンクロナイズドスイミングに挑む「泥臭い闘志」と「祝祭感」を表現するため、この屈強なエネルギーの象徴である「ボンバイエ」のフレーズと熱狂感をサンプリング的発想で導入。佐藤直紀氏の洗練されたブラスアレンジとパーカッションが融合した結果、唯一無二の青春アンセム「シンクロ BOM-BA-YE」が結実しました。