2018年4月、3rd写真集『女専科』の刊行記念イベントにおいて、柳ゆり菜はファンやマスコミに向けてグラビア活動の一区切りを発表しました。人気の絶頂期におけるこの決断は、表層的には突発的な幕引きに見えましたが、本人の内面では緻密かつ必然的な葛藤の積み重ねがありました。
当時の手記や単独インタビューの記録によれば、彼女は「グラビアという表現ジャンルに心からの誇りと愛情を持っているからこそ、中途半端な気持ちで続けたくない」という強い想いを抱いていました。同時に、演技の世界で本格的な役柄を演じる際、「グラビアタレントの余技」として見られてしまう業界特有の偏見やレッテルに抗い、退路を断って芝居一本に集中する覚悟を固めたと明かしています。
この転機を経て、映画『無頼』(井筒和幸監督)や『純平、考え直せ』(森岡利行監督)、さらに舞台や連続ドラマへの出演を重ね、体当たりの演技と確かな心理描写で批評家からも高い評価を獲得していきました。グラビアで培った「肉体を通じた感情表現」は、女優業における確固たる基盤として見事に昇華されたのです。