寿の旧字体「壽」の書き順と画数は?Pcスマホの出し方や祝儀袋の作法まで解説

寿の旧字体「壽」の書き順と画数は?Pcスマホの出し方や祝儀袋の作法まで解説

寿の旧字体「壽」の書き順と画数は?Pcスマホの出し方や祝儀袋の作法まで解説についての真相をお届けします。

普段何気なく目にしている寿と壽の違いは、単なる画数の多寡にとどまりません。文字の根底にある古代の祈りと、戦後の国語改革という2つの大きな歴史的文脈が存在します。

古代中国の甲骨文字や金文における壽の意味と由来を紐解くと、この文字は「長く生きる」「命を全うする」という人間の根源的な願いを象徴して生まれました。上部の「士」と屈曲した形状は老人の姿や曲がりくねった長い道のりを表し、下部の「寸」は手の動作や計測を意味しています。つまり、「長寿の道を手で引き寄せる」「天寿を全うする」という祝意と生命への敬意が凝縮された漢字です。

一方、現在私たちが使っている寿の旧字の理由は、1946年(昭和21年)に内閣が告示した「当用漢字表」およびその後の「常用漢字表」による簡略化にあります。江戸時代以前から草書体や行書体で使われていた略字の形状を正式な字体(新字体)として採用したため、画数の多い「壽」が公教育や一般公用文から退き、7画の「寿」が定着しました。しかし、文字が本来秘めていた重厚な祈りのニュアンスは、今なお旧字体である「壽」に色濃く残されています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。