手元にある求積図が信頼に足るものかどうかを見極めるためには、専門知識がなくとも確認できる明確なチェックポイントが存在します。図面を手に取ったら、以下の4箇所を必ず確認してください。
1. 方位記号と境界標の凡例(マーク)
図面の右上などに配置された「方位」が、磁北(コンパスの北)か真北(北極点の方向)かを確認します。建築確認では日影規制の判定のために真北測定が必須となります。また、敷地の角に打たれた境界標の種類(「○に+:コンクリート杭」「▲:金属鋲」「■:プレート」「×:刻み」など)が凡例通りに現地に実在しているかを照合することが不可欠です。
2. 求積表の計算方式と日付
図面の余白にある「求積表」を見ます。計算方式が「三斜法」か「座標法」かを確認してください。 さらに重要なのが作成年月日です。 * 1993年(平成5年)以前:測量精度が現在より低く、誤差が大きい可能性を常に疑う必要があります。 * 2005年(平成17年)以降:不動産登記法の大改正以降は、原則として世界測地系に基づく座標値の記載が求められており、極めて高い信頼性を持ちます。
3. 隣地境界線の「筆界」と「所有権界」の注記
図面上に隣地の地番(例:12番1、12番2)が明記され、境界線上に「筆界確認済」や関係者の立会い印が反映されているかを確認します。単に「ブロック塀中心」などと記載されているものは、境界確認を経ていない略図の証拠です。