教養区分のハードルの高さを語る上で欠かせないのが、国家総合職教養区分倍率推移の冷徹な数字です。春の一般枠(大卒程度・法律区分や経済区分)の実質倍率がおよそ3倍から5倍程度で推移しているのに対し、教養区分の実質倍率は10倍から15倍超に達する年度も珍しくありません。受験者母集団の学力水準を考慮すれば、日本国内のあらゆる就職・採用試験の中でも最難関グループに属します。
教養区分大学別合格者数実績に目を向けると、その寡占傾向はより顕著です。例年、最終合格者の約3割から4割を東京大学が占め、次いで京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、一橋大学などが上位に並びます。地方旧帝大(東北大・大阪大など)や国公立大医学部・理系学部の院生・学部生の併願も目立ちます。
民間就活や春の公務員試験との難易度比較を整理した以下のデータを見れば、教養区分がいかに特殊な位置付けにあるかが明確になります。
就職情報市場における国家総合職教養区分難易度ランキングでは、マッキンゼーやボストンコンサルティンググループといった最上位外資系ファームのインターン選考や、東京大学法科大学院入試に匹敵する偏差値帯(72〜75相当)として格付けされるのが通例です。倍率の高さ以上に、併願者の質がずば抜けて高い点がこの試験の真の障壁といえます。