歴代ジャニーズの歌唱力を語る上で外せないのが、先述した大野智、堂本剛、坂本昌行の3名です。彼らは単に「歌が上手い」というレベルにとどまらず、歌唱スタイルそのものが後輩たちの教科書となっています。
大野智の歌唱力の評判を音楽的に分析すると、子音のアタックの的確さと、母音の響きを一切濁らせない発声技術が際立ちます。ダンスで激しく移動しながらも心拍数の乱れを歌声に出さない驚異的な肺活量は、長年の舞台経験で培われたものです。
一方、堂本剛の歌唱力は「感情の可視化」とも言える表現力の深さが特徴です。ブラックミュージックに深く傾倒し、自身の耳の不調とも向き合いながら進化させた歌唱法は、一音一音に独自の陰影を生み出しています。
そして坂本昌行のミュージカル評価は、第30回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した実績が物語る通り、演劇界の重鎮たちからもお墨付きを得ています。クラシカルなベルティング発声からポップスまで対応できる幅広さは、歴代ナンバーワンの安定感を誇ります。