Web上のコミュニティやQ&Aサイトを検証すると、「6枚くす玉を作ろうとしたが、最後の1枚を入れた瞬間に全部バラバラになった」「のりを使わないと飾っているうちに隙間が開いてしまう」という悲痛な相談が散見されます。しかし、これは折り手の不器用さが原因ではなく、紙の物理特性と組み立て順序の盲点に起因するものが大半です。
まず、くす玉が崩れる原因と対策の筆頭に挙げられるのが「折り紙の紙質と厚み」です。100円ショップ等で販売されている安価な薄手ホイル紙や、コーティングが強すぎて摩擦係数が極端に低いツルツルした用紙を使うと、ポケットの中でツメが滑り落ちてしまいます。初心者ほど、適度な繊維の引っかかりがある普通の上質和紙や標準的な教育用おりがみ(坪量約60〜64g/㎡)を選ぶのが鉄則です。
次に多い失敗が「差し込みの深さ不足」です。ツメをポケットの入口付近で止めてしまうと、箱を回転させた際のねじれに耐えられません。必ずポケットの最奥部、折り目の谷底に突き当たるまでしっかりと押し込む必要があります。ここで役立つのが、立体折り紙くす玉の綺麗な仕上げ方におけるプロの小技です。最後の1枚を差し込む際は、内部の空洞に竹串や先の丸いピンセットをそっと差し入れ、内側からポケットの浮きを抑えながらツメを滑り込ませます。この「内側からのカウンター」を当てるだけで、外側から無理な力をかけて全体を押し潰してしまう惨劇を100%回避できます。