Q1:子どもが英語を話すとき「I goed」と言ってしまうのは間違った英語ですか?
A1:文法的には誤りですが、言語習得のプロセスとしては非常に健全な「過剰一般化(Overgeneralization)」と呼ばれる現象です。子どもが「過去形は-edをつける」という規則を頭の中で正しく獲得したからこそ起きる通過儀礼であり、英語ネイティブの幼児期にも100%見られます。成長過程で大人の発話を耳にするうちに、自然と「went」へと修正されていきます。
Q2:元の動詞「wend」は現代英語では完全に消えてしまったのですか?
A2:いいえ、完全には消えていません。現代英語でも詩的な表現やフォーマルな文章で「wend one's way(ゆっくり歩む、帰途につく)」という成句として残っています。興味深いことに、現代のwendの過去形はwentではなく、規則変化の「wended」です。過去形(went)をgoに奪われたwendが、後から通常の-edをつけて復活した形となっています。
Q3:なぜ「be動詞」の過去形はwasとwereで2種類もあるのですか?
A3:goと同様に、極端な「補充法」が働いた結果です。be動詞は、古英語以前の印欧祖語にあった「es-(存在する)」「bheu-(成長する)」「wes-(留まる)」という3つの全く異なる語根が合体して作られました。「be」はbheu系、「is/am」はes系、「was/were」はwes系に由来しています。最頻出語であるがゆえに複数の単語がパッチワークのように統合された典型例です。
Q4:goの過去形wentを使った仮定法過去の文ではどうなりますか?
A4:仮定法過去でも通常通りwentを使用します。例えば「If I went there, I could meet her.(もしそこに行けば、彼女に会えるのに)」のように、現在の非現実的な願望を表す際にwentがそのまま機能します。