手軽で美味しいと評判の味の素「鍋キューブ」ですが、一部のユーザーから「口に合わなかった」「まずい」という声が上がるケースがあります。取材を進めると、その不評の多くは製品自体の味付けではなく、調理工程における3つの落とし穴が原因であることが判明しました。
第1の要因は、「水分量の計量ミス」です。鍋キューブは1個あたり水180mlがきっちり計算された黄金比で作られています。目分量で水が多すぎると味が抜けたように薄くなり、逆に少なすぎると塩辛さが際立ってしまいます。特に白菜やもやしなど水気の多い野菜を大量に入れる場合は、野菜から出る水分を見越して水を150ml前後に減らすといった微調整が味の決め手になります。
第2の要因は、「中心部の溶け残り」です。具材を山盛りにした鍋の底にキューブが沈んでいると、熱の対流が妨げられて完全に溶けきらず、最後の一口に濃縮された塩分が固まってザラつきや塩辛さを感じてしまいます。火にかける初期段階でしっかり混ぜるか、あらかじめ少量の湯で軽く崩してから具材を投入すると劇的に均一な仕上がりになります。
第3の要因は、「個人の出汁の好みとフレーバーの不一致」です。濃厚さを前面に出した白湯系やキムチ系は風味がしっかりしている反面、あっさりした和風出汁を好む方には風味が強く感じられることがあります。まずは自分の好みに合った定番フレーバーから試すのが失敗を防ぐ近道です。