ネット上のSNS動画では「とにかくコードを限界まで縛り、密閉ケースに詰め込む」手法が拡散されがちですが、これには重大な電気的リスクが潜んでいます。
製品評価技術基盤機構(NITE)などの注意喚起にもある通り、電力消費の大きい家電(ヒーター、ドライヤー、大型PCなど)の電源コードを何重にも固く束ねると、内部導線にジュール熱が蓄積し、被覆が溶解してショート火災に至る危険性があります。また、ホコリが電源プラグの刃の間に付着し湿気を吸って放電・発火するトラッキング現象も無視できません。
配線を整理する際は、以下の安全原則を厳守してください。
- 電源コードと信号線(HDMI・LAN等)を同一結束で締め上げない
- 大電力家電のコードは折り曲げて縛らず、緩やかなU字にまとめる
- ルーターやモデムは熱暴走を防ぐため、密閉プラスチック容器ではなく通気口のある構造で隠す
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
100均配線グッズによるDIY整理は万人にとって魅力的ですが、部屋の状況や機材規模によって向き・不向きが存在します。
【100均配線隠しを今すぐ実践すべき人】
- 賃貸住宅に居住しており、壁や柱に穴を開けずに部屋を整えたい人
- テレビ裏や一般的なテレワーク環境(ノートPC+外部モニター1台程度)を整理したい人
- 予算を1,000円〜2,000円前後に抑えて即日スッキリさせたい人
【市販の専用金属トレイや専門施工を検討すべき人】
- 巨大なゲーミングPC、音響機器、超大型ACアダプターが多数密集している人
- クランプ固定ができない特殊なガラス天板デスクを使用している人
- 配線変更の頻度が極めて高く、毎日のようにケーブルを抜き差しする人