長年親しまれた「甲子園都ホテル」の看板が下ろされたのは2017年9月20日のことです。当時、地元では「突然の閉館か」と驚きの声が広がりましたが、実際には営業終了ではなく、経営体制の刷新に伴うリブランドオープンでした。翌9月21日からは新名称「ホテルヒューイット甲子園」として再スタートを切っています。
この改名劇の背景には、親会社であった近鉄グループホールディングスによる保有資産のポートフォリオ再編があります。当時、近鉄グループはホテル事業の収益構造改革を進めており、甲子園都ホテルの不動産信託受益権を米投資ファンド傘下の特別目的会社へ売却することを決定しました。これに伴い、近鉄グループのホテルチェーンである「都ホテルズ&リゾーツ」からの離脱が決まったのです。
新たにホテルの運営を引き継いだのは、国内外で多様なホテルマネジメントを手がけるコアグローバルマネジメント株式会社です。同社が展開する都市型フルサービスホテルブランド「ヒューイット(Hewitt)」の関西第1号拠点として再定義され、建物や主要な従業員、長年培われたホスピタリティを受け継ぐ形で生まれ変わりました。