実際に堺市総合福祉会館を定期利用している地域サークル代表者やボランティアスタッフ、研修主催者へのヒアリング取材を行うと、オフィシャルな案内書面からは見えてこない「現場ならではの実情」が浮かび上がってきます。
堺市内で長年福祉ボランティアを続ける60代女性は、会館の使い勝手について次のように証言しています。
「大研修室や会議室は天井が高く、採光もしっかり取れていて非常に話し合いがしやすい環境です。ただし、大ホールのマイク設備やプロジェクターなどの付属設備については、最新の民間イベントホールと比べるとややクラシックな機材も混在しています。持ち込みのパソコンと接続する際、HDMIやUSB-Type-Cの変換アダプタを忘れて慌てる若い講師の方を何度も見かけました。事前の機材下見は絶対に欠かせません」
また、インターネット上のコミュニティ掲示板やSNSに寄せられた利用者の投稿を精査すると、「休日のエレベーター待ち」に対する言及が目立ちます。同館はバリアフリー設計が徹底されているものの、車椅子利用者や高齢者の来館が集中する時間帯にはエレベーターがフル稼働となり、上下階の移動に予想以上の時間を要するケースが報告されています。登壇者や参加者のタイムスケジュールを設計する際は、移動時間に最低10分から15分のバッファを組み込んでおくことがトラブル防止の鍵となります。