麻布の校風を象徴する言葉として広く知られているのが「校則のない学校」「髪染め自由」というフレーズです。実際に校内規定として明文化された禁止事項は、以下の「麻布三禁」と呼ばれる不文律程度しか存在しません。
- 校内での麻雀禁止
- 授業中の出前禁止
- 下駄履きでの登校禁止
春の風物詩とも言えるのが、毎年ゴールデンウィーク期間中に開催される麻布学園祭です。企画立案から予算管理、数万人規模の来場者誘導に至るまで、教員の手を一切借りずに生徒自治組織「学園祭実行委員会」が完全統括します。来場者アンケートやSNS上の評判でも「中高生とは思えない議論の深さ」「展示論説のレベルが学会並み」と絶賛される一方、奇抜なヘアカラーに身を包んだ生徒たちのエネルギーに圧倒される保護者も少なくありません。
卒業生たちの回想録や手記において共通して語られるのは、「自由とは何をやってもいいことではなく、自らの選択の全責任を自ら引き受けること」という教育的リアリズムです。誰からも指図されない環境下で、自分自身のアイデンティティを確立することが求められます。