どんなに美しい敬語を使っても、辞去するタイミングを誤れば相手に負担をかけてしまいます。ビジネスにおける「辞去 マナー」の基本は、「相手に引き留めさせる労力を使わせない」ことです。
まず目安となるのが、事前に取り決めた終了予定時刻の5〜10分前です。時計を露骨に見るのではなく、手元の資料をまとめ始めたり、話題の総括に入った瞬間がサインとなります。また、出されたお茶を飲み干した直後や、2杯目のお茶・新しいおしぼりが運ばれてくる気配を感じたときは、相手が次の準備を始める前の絶好の引き揚げ時です。
退室の一連の流れとしては、着席したまま「そろそろお暇いたします」と口頭で辞意を伝え、相手の了解を得てから立ち上がります。荷物をすべて手元にまとめ、ドアの前で再度振り返って「本日はありがとうございました」と一礼するのが、信頼関係を深める美しい去り際です。