草津温泉大滝の湯における合わせ湯は、古くから伝わる草津の伝統入浴法を現代に再現したものです。源泉である煮川源泉の湧出温度は約50℃と非常に高温ですが、成分を薄める「加水」を一切行わず、木製の樋(とい)を巡らせて外気で冷ますことで絶妙な温度差を生み出しています。
浴場内には温度の異なる複数の木造浴槽が階段状に配置されています。男性側は計5つの浴槽、女性側は計4つの浴槽で構成されており、それぞれ源泉が流れ込む上流から下流へ行くにつれて温度が下がる仕組みです。もっとも温度が低い「一番湯」は体温に近い約38℃〜40℃に保たれており、草津の強酸性泉としては非常にマイルドに身体を慣らすことができます。
そこから順に二番湯が約42℃、三番湯が約43℃〜44℃と上がっていき、一般的な銭湯や温泉旅館の熱湯(あつゆ)レベルに到達します。そして、源泉の流入口に最も近い最深部の浴槽(男性の四番・五番湯、女性の四番湯)では、合わせ湯最高温度となる約45℃〜46℃(外気温や季節によっては47℃近く)に達します。この四番湯熱さは、皮膚に触れた瞬間に刺すような刺激が走るレベルであり、まさに衝撃的な熱さと言えます。
煮川源泉泉質はpH2.1前後の酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)であり、極めて高い殺菌力と浸透圧を持っています。この強烈な酸性泉が46℃という高温で皮膚に触れるため、体感温度は数値以上に熱く感じられます。合わせ湯女性側温度についても、一番湯の約38℃から四番湯の約45℃前後まで設定されており、男性側と遜色ない本格的な熱さを体験できます。