ネット上の釣りフォーラムや知恵袋で頻繁に見受けられる危険な誤解が「PEラインを直接サルカンに結ぶ」行為です。超高分子量ポリエチレン繊維であるPEラインは、引張強度は極めて高いものの、金属リングへの直結に対しては著しく脆弱です。表面の滑りによってどんなノットでもすっぽ抜けが発生するか、結び目の金属エッジで繊維が断ち切られ、直線強度の40%以下で呆気なく破断します。
もしPEラインとサルカンの直結方法を選択せざるを得ない緊急事態であれば、ラインを完全に二重(ダブルライン)にした上で「ダブルパロマーノット」を組み、さらに余り糸でハーフヒッチを最低5回以上施す必要があります。原則としては、ショックリーダーを介さずにPEを金具へ直結する行為は避けるべきです。
もう一つの落とし穴が「クリンチノットの過信」です。入門書で最初に教えられるクリンチノットですが、フロロカーボンリーダーで使用すると、滑りと硬さから巻きが解ける現象が多発します。このダブルクリンチノットのすっぽ抜け防止を成立させるには、余り糸をカットする前に必ずライター等で「焼きコブ」を作り、物理的な抜け止めを設ける処置が欠かせません。