「CASBA」がなぜ、名だたる芸能人や世界的セレブをこれほどまでに引き寄せるのか。その答えは、増田令子氏が徹底して貫く「肩書の無力化」という独自のルールにあります。
夜の街において、著名人は常に「見られる側」としてのペルソナ(社会的仮面)を身につけざるを得ません。しかし、CASBAの扉を一歩くぐれば、どれほど有名なハリウッドスターであろうと、国民的アイドルであろうと、大企業の重役であろうと、彼女の前では一人の「人間」として扱われます。横柄な振る舞いをする客には毅然とした態度で叱り、孤独やプレッシャーに押しつぶされそうな表現者には温かい手料理と飾り気のない言葉を差し出す――この「忖度なき対等な関係性」こそが、百戦錬磨のスターたちにとって何物にも代えがたい救いとなってきたのです。
日本のストリートカルチャーのゴッドファーザーと称される藤原ヒロシ氏をはじめ、名だたるファッションデザイナー、トップモデル、ミュージシャンが足繁く通い詰めた歴史は、彼女が築き上げたコミュニティの純度の高さを証明しています。2020年代以降も、Snow Manの宮舘涼太さんが見せたような若手トップタレントとの自然体な交流が話題となるなど、世代が交代してもなお「本物の表現者が集う磁場」としての機能は完全に維持されています。