競輪選手になるには?養成所の倍率と未経験から年収1000万掴む道

競輪選手になるには?養成所の倍率と未経験から年収1000万掴む道

競輪選手になるには?養成所の倍率と未経験から年収1000万掴む道に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

ネット上の掲示板やSNSでは、競輪選手という職業についていくつかのステレオタイプな誤解が散見される。その最たるものが「体脂肪率をとにかく落として筋肉をつければ合格できる」「自転車の操縦さえ上手ければ生きていける」という短絡的な言説だ。

実際の現場基準において、競輪選手の体脂肪率と体力基準はマラソン選手のような極限の絞り込みとは異なる。極限の筋出力を発揮するため、男子選手の体脂肪率は8%〜12%前後、女子選手で15%〜18%前後が最もトルクを発揮しやすい黄金比率とされる。大腿囲(太ももの太さ)は男子トップ選手で65cm〜70cmを超え、瞬間的に2,000ワットを超える爆発的なパワーを叩き出さなければならない。ただ痩せて引き締まっているだけの肉体では、時速70kmの突風に押し戻されてしまうのだ。

また、「師匠への絶対服従による昭和的な理不尽が横行しているのではないか」という懸念も現代では過去の遺物となりつつある。現在の養成所および選手会ではコンプライアンス遵守が厳格化されており、パワーハラスメントや理不尽なシゴキは厳禁とされている。データ分析に基づいたペダリング解析や栄養管理が主流となり、極めて近代的なアスリート教育へと進化を遂げている。

【プロの結論】競輪選手に向いている人・おすすめできない人の判断基準

スポーツ社会学およびアスリートのキャリア形成の観点から、競輪選手という特殊なプロフェッショナルに向いている人物と、挑戦を避けるべき人物の境界線を提示したい。

【競輪選手に向いている人の条件】

  • 極めて高い無酸素パワーと瞬発系筋線維(速筋)の素養を持つ人:100m走、ウエイトトレーニング、跳躍種目などで爆発的な出力を出せる素質は最大の武器となる。
  • 孤独な自己管理と規律に耐えられる人:日々の食事制限、単調なローラー台練習、落車の恐怖との対峙を誰に命令されるでもなく自発的に継続できる強い精神的バウンダリーが不可欠だ。
  • 徒弟関係や人間関係を大切にし、義理人情の輪に順応できる人:競輪は個人戦でありながら、レース中は「ライン」と呼ばれる地区ごとの連携プレーが勝敗を左右する。周囲からの信頼を失った選手はレースで孤立し、生き残ることはできない。

【おすすめできない・慎重になるべき人の条件】

  • 落車による負傷リスク(骨折・擦過傷)を許容できない人:時速70kmでの接触・落車事故は日常茶飯事であり、鎖骨や肋骨の骨折は選手生活における「通過儀礼」とさえ言われる。肉体的苦痛に対する恐怖心が拭えない人には耐えられない。
  • 集団生活や厳格なルールに著しいストレスを感じる人:養成所での外界遮断や、選手宿舎での通信機器完全預け入れ(八百長防止のための公営競技ルール)に適応できない精神構造の持ち主は破綻しやすい。
田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。