Microsoft TeamsやSlack、Chatworkといったビジネスチャットツールの普及は、コミュニケーションの速度を劇的に引き上げた。その反面、メール時代の長文マナーとチャット特有の簡潔さの間で迷走するケースが散見される。
チャットにおける最大のNGは、「教えてください」とだけ送信し、相手が「何を?」と返答せざるを得ない状況を作ることだ。非同期コミュニケーションでは、相手の集中力を奪わない「情報の一括提示」が鉄則となる。質問の背景、すでに自分が調べた内容、知りたい論点、そして希望する期限を1つの投稿に凝縮させる配慮が欠かせない。
堅苦しすぎる長文はチャットの即時性を殺すが、乱暴な短文は相手を不快にさせる。「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇の仕様について確認させていただきたく存じます。恐縮ですが、お手すきの際にご教示いただけますでしょうか」のように、クッション言葉と丁寧な依頼形を組み合わせることで、スピードと礼節の両立が可能になる。