楽曲の素晴らしさは勿論のこと、曲間に語られる言葉の数々もまた、観客がライブ会場へ足を運ぶ大きな理由となっている。過度な飾りのない、時には泥臭く、時には静かに熱を帯びた語り口は、日々の生活に疲弊した人々の心に深く沁みわたる。
説教くさい教訓ではなく、自分自身の弱さや葛藤を包み隠さず吐露しながら、明日を生きるための小さな希望を提示する言葉たち。その姿勢は、観客との間に教祖と信者のような関係ではなく、対等な人間同士としての強い絆を生み出している。ステージからの言葉に背中を押され、涙を流しながら笑顔で拳を突き上げる観客の姿がそこにはある。