渡辺謙の役者人生の原点は、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』をはじめとする時代劇で培った凄まじい熱量にある。武士の情念や刀を構えたときの圧倒的な佇まいは、日本国内にとどまらず海外のクリエイターをも魅了した。2003年公開のエポックメイキングな大作『ラスト サムライ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた瞬間、彼は名実ともにハリウッドのトップスターへと躍り出た。
その後も『インセプション』や『GODZILLA ゴジラ』など、世界的なメガヒット作で唯一無二の存在感を放ち続ける。近年では、HBO MaxとWOWOWの日米共同制作ドラマ『TOKYO VICE』で、東京の裏社会を取り締まる骨太な刑事を熱演。重厚な台詞回しと鋭い眼光で世界中の視聴者を唸らせた。日本とアメリカの映画産業の架け橋となり、後進の日本人俳優たちが海外へ挑戦するための道を力強く切り拓き続けている。