口に夏と書く「嗄」の読み方は?意味とスマホ変換術・嗄声の正体

口に夏と書く「嗄」の読み方は?意味とスマホ変換術・嗄声の正体

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「口へんに夏」を組み合わせた「嗄」という漢字は、常用漢字表の外にある表外漢字ですが、日本語の表現において非常に情緒的かつ医学的にも不可欠な役割を担っています。

嗄の読み方は、音読みで「サ」および「カ」、訓読みでは「かれる」「からす」「しわがれる」「うれえる」と読みます。文字の画数は計13画(部首である口偏が3画、旁である夏が10画)で構成されています。

嗄の意味は、主に喉が詰まって声がかすれる状態、あるいは声がかれてしゃがれ声になる現象を指します。日常会話でよく使われる「声が嗄れる(こえがしわがれる/こえがかれる)」というフレーズの正字がまさにこの文字です。一般的には「声が枯れる」と表記されるケースが多いものの、声帯の異常やかすれ声に焦点を当てた本来の用字は「嗄れる」です。

特に専門用語やニュース報道で見かける代表的な用例が「嗄声」です。この嗄声の読み方は「させい」または「さいせい」であり、慣用的に「しわがれごえ」と読ませる場合もあります。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の診療指針においても、声帯の振動異常によって生じる声質の変化全般を指す医学用語として「嗄声(させい)」が正式に定義されています。

嗄 漢字の成り立ちを紐解くと、意味を表す部首の「口(口や喉の器官、発声)」と、音を表す「夏(カ・サ)」が組み合わさった形声文字です。「夏」という文字には古来、大きく広がるという意味のほかに、熱気や乾燥、喉の詰まりを連想させる語根が含まれており、喉が乾燥して声がスムーズに出ない様子を象徴的に表した字形とされています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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