洗顔や保湿を行っても匂いが消えない場合、あるいは鼻の内側に物理的な違和感がある場合は、皮膚ではなく鼻腔内部の炎症や感染症を疑う必要があります。
代表的な疾患の一つが「鼻前庭炎(びぜんていえん)」です。鼻毛を毛抜きで無理に抜いたり、指で鼻の中を頻繁にいじったりすることで、毛根や粘膜に微細な傷がつき、黄色ブドウ球菌などが感染して発症します。鼻の穴の入り口付近に赤み、腫れ、ズキズキとした痛み、乾燥したかさぶたが生じ、特有の嫌な匂いを発します。
もう一つの代表例が「副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎・蓄膿症)」です。鼻腔の周囲にある空洞(副鼻腔)の粘膜が炎症を起こし、膿混じりの鼻水が排泄されずに溜まることで、息を吸うたびに生臭いドブのような腐敗臭が鼻の奥から立ち上ります。
以下の症状に当てはまる場合は、セルフケアの限界を超えているサインです。速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。
- 受診の目安1:黄色や黄緑色の粘り気のある鼻水が1〜2週間以上続いている
- 受診の目安2:鼻づまりに加え、眉間・頬の奥・頭部に重い痛みや圧迫感がある
- 受診の目安3:鼻の穴の入り口が赤く腫れ、触れるだけで強い痛みがある
- 受診の目安4:周囲には匂わないのに、自分だけが常に鼻の奥で腐敗臭を感じる