ブイヨンとはどんな出汁?コンソメとの違いや代用術をプロが徹底解説

ブイヨンとはどんな出汁?コンソメとの違いや代用術をプロが徹底解説

ブイヨンとはどんな出汁?コンソメとの違いや代用術をプロが徹底解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

フランス語で「煮る・沸騰させる」を意味する動詞「bouillir」に由来するブイヨン(bouillon)は、牛や鶏、魚の骨や肉、そして香味野菜やハーブ類を数時間かけてじっくり煮出し、そのエキスとうま味を抽出した「洋風の素だし(スープストック)」を指します。

西洋料理の味覚設計において、ブイヨンは料理の土台(ベース)を構築する役割を担います。素材が持つイノシン酸(動物性うま味)やグルタミン酸(植物性うま味)を水に溶け出させ、重層的なコクを作り出すための液体であり、原則としてそれ単体で飲むための完成料理ではありません。そのため、伝統的な製法で作られたブイヨンには、ごく微量の塩分を除いて強い味付けは施されていません。

用途や抽出する素材によって複数の種類が存在します。代表的なものとして、鶏ガラをベースにしたすっきりとした味わいのチキンブイヨン(ブイヨン・ド・ヴォライユ)、牛骨や牛肉を煮出した濃厚なブイヨン・ド・ブッフ、魚の骨やアラから短時間で取るフュメ・ド・ポワソン、香味野菜のみで取るブイヨン・ド・レギュームなどが挙げられます。いずれも後工程で加える食材や調味料の個性を引き立てる「キャンバス」としての機能を果たしています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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