BLACK STONES(ブラスト)のボーカリスト・大崎ナナにとって、ヤスは絶対的な精神的支柱だ。蓮の上京によって失意の底にいたナナを引き上げ、再びマイクを握らせたのはヤスの献身的な働きがあったからこそである。
ナナのヤスに対する感情は、信頼、依存、そして時に淡い恋慕のような揺らぎを見せる。ヤス自身もナナの狂気と儚さを誰よりも理解し、彼女の盾となって立ち続けた。しかし、ヤスの包容力があまりに絶大であるからこそ、ナナは蓮との関係に苦しみつつもヤスの胸に飛び込んでしまう。自分の想いを押し殺し、常に「守護神」として振る舞い続けるヤスの内面には、誰にも見せない深い疲弊と哀愁が漂っていた。