日本国内におけるヨーグルト市場は、単なる「整腸デザート」の枠を完全に踏み越えた。日々のコンディショニングを支える高機能な発酵食品として、食卓の中心に定着している。その牽引役となったのが、乳業大手の飽くなき商品開発だ。
株式会社 明治が誇るロングセラー「明治ブルガリアヨーグルト」は、プレーンヨーグルトの代名詞として確固たる地位を築く一方、水切り調理のベース素材としても不動の信頼を誇る。乳本来の爽やかな酸味とキレのある後味が、水分を抜くことで凝縮され、リッチな酸質へと昇華する。
対する森永乳業株式会社は、「パルテノ」によって日本の消費者に本場のギリシャヨーグルトの衝撃を植え付けた立役者だ。あらかじめ極限まで濃縮されたあの濃密な舌触りは、家庭での「手作り水切り」というカルチャーを後押しする起爆剤となった。「自宅でもあの贅沢感を再現できないか」。消費者の探求心が、日々のキッチンを実験室へと変えたのである。