「なぜこのカードは毎回これほどまでに荒れるのか」という疑問を持つファンは少なくありません。レアルとバレンシアの因縁の理由を掘り下げると、単なるフットボールのライバル関係を超えた、20年以上にわたる確執の積み重ねが見えてきます。
歴史的な分水嶺となったのは1996年のプレドラグ・ミヤトヴィッチ移籍問題です。当時バレンシアのエースとして絶大な人気を誇っていたミヤトヴィッチが、契約解除金を支払う形でレアル・マドリードへ電撃移籍。これに激怒したバレンシアのファンとクラブ幹部は、レアルに対して強い敵対心を抱くようになりました。さらに1999-2000シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝で両者が激突し、レアルが3-0で完勝してビッグイヤーを掲げたことで、バレンシア側の屈辱感は決定的なものとなりました。
その後もピッチ上では数々の遺恨が生まれてきました。判定を巡る紛糾、2024年にメスタージャで起きた試合終了直前のホイッスルを巡る大混乱など、一度火がつくと制御不能になる下地が常にスタジアムに充満しています。