メディアや公の場において、サブカルチャーの精神を体現し、世の男性たちに多大なインスピレーションを与え続けている表現者たち。ここでは代表的なロールモデルのスタイルと思想を検証します。
その代表格といえば、菅田将暉の名を挙げないわけにはいきません。過去のインタビューやエッセイにおいて「服は自分にとっての皮膚であり、戦闘服」と語っているように、彼は下北沢の古着店を自ら巡り、ボロボロのTシャツから仕立ての良いセットアップまでを自由自在に着崩します。単なるスタイリスト任せの流行ではなく、自らの肉体とカルチャーを直結させる姿勢こそが、男性ファンからも絶大な支持を集める理由です。
また、メンズノンノ出身の成田凌や坂口健太郎は、「脱力系サブカル男子」のアイコンとして時代を牽引してきました。成田凌が見せるオーバーシルエットの古着とハイブランドを違和感なく溶け込ませるスタイリングや、坂口健太郎が確立した「塩顔×黒髪×ニット」というミニマルなサブカルスタイルは、今なお多くの若者の基本テンプレートとして息づいています。
音楽界に目を向ければ、King Gnuやmillennium paradeを率いる常田大希の存在感が突出しています。東京藝術大学出身という確固たるクラシックの素養を持ちながら、グランジロックやストリートの荒々しさを纏うその姿は、2020年代半ば以降のサブカル系メンズにおける究極の到達点と言えるでしょう。ハイエンドなスーツに擦り切れたスニーカーを合わせ、ボサボサのパーマヘアに無精髭をたくわえるバランスは、「本物の文化的なバックボーンがあるからこそ成立するスタイル」として圧倒的な説得力を持ちます。