ソファ選びにおける最大の物理的トラブルは、商品が自宅に届いた当日に発生します。「部屋の広さはメジャーで測ったから大丈夫」と過信した結果、玄関前で立ち往生する事例が後を絶ちません。購入前に把握すべき2人掛けソファの搬入経路の注意点は、部屋の広さ以上にシビアです。
特に集合住宅の場合、以下の「関門」で数センチの不足が致命傷となります:
- エレベーターの扉と奥行き:高さが200cmあっても、開口幅が80cm未満であればソファを斜めに傾けて搬入する必要があります。定員6名以下の小型エレベーターでは奥行きが足りず、階段手上げ料金(数千円〜1万円以上の追加出費)が発生するケースが散見されます。
- 共用廊下の曲がり角と玄関ドア:ドアの開口幅だけでなく、ドアノブや郵便ポスト、照明器具の出っ張りによって実質的な有効幅が5cm〜10cm狭まる計算を見落としてはなりません。
- 室内のクランク(直角の廊下):玄関を通過できても、リビングへ入る手前に直角の曲がり角がある場合、ソファの横幅(長手)が天井高や廊下幅に引っかかり旋回できなくなります。
また、多機能モデルへの幻想にも注意が必要です。リラックス感を高める目的で2人掛けのリクライニングソファを検討する人は多いですが、背もたれを倒すためには壁面から15cm〜30cmほど離して設置するスペースを確保しなければなりません。手動リクライニング式では座面下に足を収めるスペースが狭まり、電動式では電源コードの取り回しによって配置場所がコンセント付近に固定されてしまう制約が生じます。