Q1:腕を上げるときに肩の奥で「ゴリッ」「パキッ」と音が鳴るのはリズムの乱れが原因ですか?
A1:痛みを伴わない単発の関節包の弾発音であれば生理的な現象ですが、腕を上げる特定の角度で毎回「ゴリッ」と擦れるような摩擦音やクリック音が鳴り、軽い違和感や引っかかりを伴う場合は、肩甲上腕リズムの乱れによって腱や滑液包が烏口肩峰アーチと衝突しているサインです。軟骨や腱がすり減る前兆であるため、無理に音を鳴らす動作は避け、前鋸筋の再教育ストレッチを開始してください。
Q2:五十肩の激痛がある時期でも、肩甲骨の運動は行ったほうが良いのでしょうか?
A2:何もしなくても痛む「急性期・炎症期」には、いかなるリハビリ運動も禁忌です。この時期に無理に動かすと炎症が広がり、関節包の線維化(重度の拘縮)を助長します。安静時痛が消失し、「動かすと特定の角度で痛む」という慢性期・拘縮期に移行してから、まずは痛みを感じない狭い範囲での胸郭・肩甲骨エクササイズから開始するのが臨床の鉄則です。
Q3:自宅で自分の肩甲上腕リズムが正常かどうか簡単にセルフチェックする方法はありますか?
A3:大きな鏡の前に立ち、両腕を真横からゆっくりとバンザイするように上げてみてください。その際、「腕が60度付近に達する前に肩が首をすくめるように上がってしまう」「左右で肩の持ち上がるタイミングがバラバラ」「腕を下ろしてくる時に途中でガクンと力が抜ける」といった兆候があれば、肩甲上腕リズムが破綻している疑いがあります。