ガールズバーで最も多い誤解と不満の温床となっているのが、「看板に書かれていた金額と実際の会計額の乖離」です。このギャップをなくすためには、ナイトワーク特有の重層的な会計システムを数理的に把握しておく必要があります。
一般的なガールズバー料金システム相場は、基本となるガールズバー飲み放題プランが40分〜60分あたり3,000円〜5,000円前後に設定されています。新規来店者向けに用意されるガールズバー初回セット料金であれば、最初の1セットが2,000円〜3,000円程度に割り引かれるケースも珍しくありません。しかし、これだけで会計が終わることは基本的にありません。
総支払額を大きく押し上げる要因は、スタッフへのご馳走代であるガールズバーキャストドリンク料金(1杯あたり1,000円〜1,500円が標準相場)と、店舗ごとに設定されたガールズバーサービス料とTAXの仕組みです。一般的な飲食店と異なり、深夜営業店では消費税(10%)とは別に10%〜20%程度のサービス料(深夜チャージ)が合算されます。この二重課税計算が加わることで、額面上の合計金額から実質1.2倍〜1.3倍に膨らむ構造を理解しておかなければなりません。
上表の通り、ガールズバーとキャバクラの違いは単なる価格差だけでなく、風営法に基づく「接待の有無(横座りかカウンター越しか)」に根ざしています。一方で、若年層を中心に急拡大したコンカフェとガールズバーの違いについては、衣装や演出などのサブカルチャー的「世界観の消費」を主目的とするコンカフェに対し、ガールズバーはお酒の提供とフリートークを主眼とした「バー文化の延長」という明確な境界線が存在します。