育児情報誌やSNSでは「ふれあい遊びで子どもが満面の笑みを見せる」といった理想的な描写があふれています。しかし、現実の家庭環境では思い通りにいかないケースも日常茶飯事です。赤ちゃんの反応とネットの評判を検証すると、当事者たちの切実な本音が浮かび上がってきます。
育児系オープンチャットや大手掲示板の投稿からは、理想と現実のギャップに戸惑うリアルな声が確認できます。
「月齢6ヶ月の頃、動画を見ながら手遊び歌をやってみたけれど、終始真顔で無反応。私のやり方が下手なのか、発達に問題があるのかと夜な夜な検索して落ち込んだ経験がある」(20代後半・第1子育児中の母親)
「ワンオペ育児で一日中部屋に二人きり。何を話しかけていいかも分からず息が詰まりそうだった時、保育園の見学で教わった『バスごっこ』を試したら、初めて声を出して笑ってくれた。それ以来、夕方のグズり対策の救世主になっている」(30代前半・共働き父親)
ベテラン助産師や臨床発達心理士の見解によると、「赤ちゃんの無反応=拒絶や発達の遅れではない」と断言されています。乳幼児は新しい刺激を受け取った際、脳内で必死に情報を処理しているため、表情が固まる「凝視(フリーズ)」の状態に入ることが多々あります。笑わなくても、瞳孔が開き、身体の力を抜いてじっと見つめているのであれば、刺激をしっかりと咀嚼している証拠です。周囲の過剰にキラキラした投稿と比較し、一喜一憂する必要はまったくありません。