定額貯金が昭和の郵便貯金時代から国民的な支持を集め続けてきた背景には、綿密に設計された「半年複利」の計算構造があります。複利とは、運用で得られた利息を当初の元本に組み入れ、その「元本+利息」に対して次の利息が計算される方式です。
一般的な銀行の単利型定期預金では、預けた元本に対してのみ利息が発生し続けますが、定額貯金では半年ごとに利息が元本へ自動的に組み入れられます。預入期間が長期化すればするほど、雪だるま式に利息が増殖していく設計です。預入期間は最長10年で、利息の計算は半年ごとに区切られた6段階(6ヶ月以上1年未満、1年以上2年未満、2年以上3年未満……3年以上)で利率が段階的に高くなるよう設定されています。
公式発表資料によると、定額貯金の預入は1口あたり1,000円以上、1,000円単位で細かく分割して預け入れることができます。これにより、将来まとまったお金が必要になった際にも、全額を一度に解約する必要はなく、必要な金額の口数だけを指定して払い戻し、残りの口数は高金利のまま10年満期まで運用を継続できるという、現場の実務に即した柔軟性を備えています。