開発タブを表示させた直後に多くの初心者が突き当たる壁が、「マクロが無効に設定されているため実行できません」というセキュリティ警告です。エクセルマクロ有効化とVBA実行環境設定を適切に行わなければ、開発タブは単なる飾りになってしまいます。
マクロのセキュリティレベルを設定するには、以下のステップを踏みます。
1. 表示させた「開発」タブ内にある「マクロのセキュリティ」(または「ファイル」>「オプション」>「トラスト センター」>「トラスト センターの設定」)をクリックします。
2. 左側のメニューから「マクロの設定」を選択します。
3. 業務現場における推奨設定である「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」を選択し、「OK」をクリックします。
ここで絶対に避けるべきなのは、手軽さから「すべてのマクロを有効にする(推奨しません。危険なコードが実行される可能性があります)」を選んでしまうことです。近年の標的型サイバー攻撃では、請求書や業務連絡を偽装したExcelファイルに悪意あるVBAコードを仕込む手法が頻繁に観測されています。マイクロソフトがインターネット経由で入手したファイルの「Mark of the Web(MotW)」属性を検知して既定でマクロをブロックする方針を強めているのも、このマルウェア感染リスクを遮断するためです。
安全に運用するためには、自社で作成した安全なマクロブックを保管する「信頼できる場所(フォルダー)」をトラストセンター内に登録し、そのパスに配置されたファイルのみ無条件で動作させるアプローチがエンタープライズ領域における鉄則です。