彼らのキャリアを語る上で絶対に外せない金字塔がある。それが、名匠・是枝裕和監督が手がけた映画『奇跡』だ。九州新幹線全線開業に合わせて制作されたこの作品で、二人は兄弟役として映画初主演を果たした。
台本を与えず、撮影現場での対話を通じて生の感情を引き出す是枝手法のなかで、二人は奇跡的な自然体を見せた。世界の是枝裕和監督に「カメラの前でただそこに生きている」とまで言わしめた原体験こそが、現在に至る役者魂の礎となったのは間違いない。あの作品で提示した輝きは、単なる子役の愛らしさではなく、表現者としての表現欲求そのものだった。