生中継の緊迫感に包まれる紅白では、司会者の発言や予期せぬ舞台事故も数多く発生してきました。昭和から令和に至るまで、記憶に残る重大ハプニングは枚挙にいとまがありません。
代表的な事例として挙げられるのが、1984年の「ミソラ事件」です。引退ステージを迎えた都はるみさんの歌唱後、総合司会の生方恵一アナウンサーが感極まるあまり「もっともっと歌ってほしいところですが、ミソラ…」と美空ひばりさんの名前と言い間違えてしまい、番組史に残る失言として全国に波紋を広げました。
さらに、型破りなロックミュージシャンによる生放送ならではの暴走劇も世間を騒がせました。1985年の吉川晃司さんによるシャンパンまき散らしとギターへの放火パフォーマンスは、ステージ床を濡らして後続のシブがき隊の足元を滑らせ、マイク故障を引き起こす二次被害へと発展。1992年の本木雅弘さんによるコンドームを連ねたネックレス姿での登場など、公共放送のコードを揺るがす挑戦は常に物議を醸してきました。