保育所保育指針において、1歳以上3歳未満児の保育は「身体的発達と精神的発達が著しく、歩行の開始や言葉の獲得によって自己表出が活発になる極めて重要な移行期」と位置づけられています。6月製作を単なる時間消費やカレンダー通りの作業に終わらせないためには、明確な1歳児 6月製作 ねらいを指導案(月案・週案)へ落とし込むことが欠かせません。
特に意識すべきは、保育所保育指針に示された「3つの視点(身近なものと関わり感性を育てる、身近な人と気持ちを通じ合わせる、体を動かす楽しさを味わう)」および「5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)」との連動です。雨上がりの水たまりやカタツムリの観察といった実体験(環境)と、それを画用紙の上で再現する造形表現(表現)をリンクさせることで、言葉の獲得(言葉)や保育者との共感(人間関係)が促されます。
指導案を作成する際は、以下のように発達段階と活動の目的を論理的に整理します。
【6月製作 保育 指導案におけるねらいと配慮事項の記述例】
・ねらい:梅雨ならではの自然事象や生き物に親しみを持ち、保育者と一緒に様々な素材に触れて手指を動かす心地よさを味わう。
・環境構成:一人ひとりのペースに合わせて少人数ずつ活動できるよう、机の配置や補助保育者の動線を事前に確保する。机や床にはビニールシートを敷き、安全な作業スペースを整備する。
・予想される子どもの姿:絵の具の冷たさやぬるぬるした感触に驚いたり、道具(スポンジやタンポ)を打ち付けて音や色の変化を楽しんだりする。
・保育者の援助・言葉かけ:「ぽんぽん、きれいな青だね」「雨の音がするね」など、子どもの感覚的な気付きを具体的な言語で受容・共感する。
ここで指導者が最も留意すべきは、1歳児 発達段階 製作技法の適合性です。1歳0カ月〜1歳5カ月頃の低月齢児は「手のひら全体で握る」「握って叩きつける」「口に入れて確かめる」探索行動が中心です。一方、1歳6カ月〜1歳11カ月頃の高月齢児は「親指と人差し指でつまむ」「シールを台紙から剥がす」「線をなぐり書きする」といった微細運動が可能になってきます。同じクラス内であっても、一律の課題を課すのではなく、技法や素材の選択肢を用意することが指導案作成の鉄則です。