Q1:ヒグマに遭遇した際、「死んだふり」は本当に有効ですか?
A1:完全な俗説であり、極めて危険です。死んだふりをして無抵抗な状態で横たわると、ヒグマは障害がないと判断してそのまま捕食行動に移ったり、力任せに転がして致命傷を負わせたりします。どうしても距離が詰められ攻撃を回避できない場合は、「うつ伏せになり、両手で首の後ろをしっかり組み、ザックで背中を守る」防御姿勢(トータスシェルポジション)を取り、急所である頸動脈や内臓を守ることが推奨されます。
Q2:なぜ2026年現在も市街地(札幌など)への出没が止まらないのですか?
A2:山林と市街地の間にあった里山(緩衝地帯)の荒廃、農村部の過疎化による耕作放棄地の増加、そしてハンターの減少と高齢化が大きな要因です。加えて、都市の河川敷緑地が豊かな回廊となって市街地中心部まで接続しているため、若い熊が親離れする過程で迷い込み、そのまま居着いてしまう現象が定着しています。
Q3:クマスプレーは本当にヒグマを撃退できる効果がありますか?
A3:北米のアラスカ等における実証研究および道内の遭遇データにおいて、クマスプレーを熊の目や鼻に向けて正しく噴射した場合、9割以上の確率で攻撃を阻止できたという確かな統計があります。銃を持たない一般人にとって、最も生存率を高める決定的な自己防衛アイテムです。ただし、風向きの考慮や即座に抜けるホルスターの携行が絶対条件となります。